2025.04.15UP
【食肉業界経営者向け】業界動向速報まとめ(2025/04/04)
皆様おはようございます。
本日(2025年4月15日)は、精肉店経営や食肉卸経営など、食肉業界の経営戦略に役立つ最新動向・ニュースを引用にてお届けします。
目次
日本の食肉市場、2033年までに474億ドル規模に成長予測
IMARCグループのレポートによると、日本の食肉市場は2024年に360億ドルに達し、2033年までに474億ドルに成長すると予測されています。特に鶏肉の消費が増加傾向にあり、健康志向や多国籍料理の普及が市場拡大の要因とされています。また、植物ベースの代替肉や調理済み食品の需要も高まっており、業界の多様化が進んでいます。
こうした情報を受け取るとき、我々はよく「原理原則」「時流」「トレンド」という3つのフィルターで情報を整理し、
たくさんのテキストの中からもっとも重要な点は何かを見つけ出します。
例えば、以下のような形です。
◆ 原理原則(時代が変わっても変わらない本質的な要因)
要因 | 内容 |
---|---|
人間の本能的なタンパク質欲求 | 肉は高栄養・高満足度の食材であり、動物性タンパク質の摂取は人間の根源的ニーズ。 |
味・満足感の強さ | 他の食材よりも「ごちそう感」「満腹感」「幸福感」が強く、食卓の主役として根強い人気を持つ。 |
加工・保存性の高さ | 加工肉・冷凍保存などによる日持ちの良さ、用途の幅広さが家庭でも業務でも重宝される。 |
◆ 時流(時代とともに10年単位でゆるやかに変化するもの)
要因 | 内容 |
---|---|
肉食化の進行(和食→洋食へのシフト) | 1960年代から続く長期的な「肉中心食文化」への転換。特に若年層・共働き家庭では顕著。 |
高齢者のたんぱく質摂取意識の高まり | 健康寿命延伸のため、シニア層も積極的に肉を摂取。やわらかい肉・小分け包装などが支持される。 |
インバウンド需要の増加 | 訪日外国人による和牛や焼肉への需要が拡大。ハラール・ベジタリアン対応も含め多様化中。 |
共働き・少人数家庭の増加 | 調理負担が少ない「焼くだけ」「チンするだけ」な食肉商品にシフト。冷凍・惣菜ニーズ増。 |
◆ トレンド(短期的なブームや変化)
要因 | 内容 |
---|---|
高級和牛のブランド化・ギフト需要 | SNSやECを通じた「ご褒美肉」「贈答用プレミアム肉」市場の拡大。 |
プロテインブーム | フィットネスや健康志向を背景に「たんぱく質〇g入り」など訴求型商品が増加。 |
サステナビリティ意識の高まり | 地産地消・放牧牛・エコ包装・フードロス対策などが評価軸として浮上。 |
価格高騰による節約志向と“少し贅沢”の二極化 | 量は減らして質を重視する層と、とにかく安く済ませたい層に分かれる動き。 |
精肉・食肉関連事業者が取るべき対策
こうした整理を行えば、とるべき対策はほとんど自然に浮かび上がってきますね。
今回の情報を整理すると以下のような対策例が挙げられます。
分類 | 対策 | 具体策の例 |
---|---|---|
原理原則に基づく対策 | ●「定番の強化」と「品質訴求」 | ・人気部位の安定供給・部位別提案 ・おいしさや調理法の見える化(POPや動画活用) |
時流への対応 | ●「健康・時短・高齢者対応商品」の開発 | ・やわらか食肉・低脂肪肉の提案 ・焼くだけ惣菜・冷凍商品の充実 ・高齢者向けPOP・試食の工夫 |
●「多様化対応」 | ・インバウンド対応(英語POP、ハラール) ・小容量/食べきりサイズの強化 |
|
トレンドへの対応 | ●「ブランド肉・ギフト戦略の強化」 | ・SNS映えパッケージ ・EC用のギフトセット展開 ・LINEギフトなど販路の多様化 |
●「プロテイン&機能性訴求」 | ・タンパク質量表示、糖質制限向け商品化 ・「健康×おいしさ」の両立訴求 |
|
●「両極化への対応」 | ・高級志向向け「和牛希少部位」 ・節約志向向け「カット済み」「まとめ買い」 |
より良い経営を目指してアンテナを張っている経営者様の手元には日々いろいろな情報が舞い込んでくることでしょう。
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