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2025.06.23UP

【精肉店の勝ち残り戦略】「“精肉×調理器具”提案で、季節に応じた売上最大化を!|食肉業界専門経営コンサルタントのブログ(2025.06.23)

吉田 圭良

吉田 圭良

コンサルティンググループ 食肉業界支援チーム
チームリーダー
シニアコンサルタント

Blog | Keisuke Yoshida

関係先の精肉店様では、「ホットプレートで簡単にできる”焼きしゃぶ”提案」がとても好評で、セミナーで詳しくお伝えしたところ、

さっそく実践して下さった関東の精肉店様から「大好評でした」との嬉しいお電話がありました。

肉は“素材”ゆえに、「どう食べるか?」という調理シーンの提案がないと、なかなか購買意欲に結びつきません。

そこで重要になるのが、“季節の調理器具”を軸とした売場・販促提案ですね。

夏は「ホットプレート」×しゃぶしゃぶスライス

夏はとにかく「火を使いなくない!」という気持ちが高まります。

我が家でも登場回数が急増するのがホットプレート。

調理工程は材料を切るだけ。

あとは食卓でホットプレートを温め、切った食材を並べ、各々が好きなタレやドレッシングをかけて食べるという超手抜き晩御飯が主流ですが、

これがまた「簡単・美味しい・飽きない」という素晴らしいものです。

こうした家庭のニーズにズバリ合わせた商品提案をぜひ強化してみましょう!

 

✅ ねらいどころ

  • 電気調理で済ませたい「火を使わないごはん」ニーズ
  • 家族や友人と楽しむ「おうちごはん」の需要

  • 片付けが簡単で、手間なく豪華感を演出できる「夏休みごはん」の需要

✅ 売場・販促例

  • 「ホットプレート焼肉セット」コーナーを常設

  • タレ漬け肉+ウインナー+野菜ミックスでセット提案

  • POP例:「夏の夜は、おうち焼肉で!片付け簡単ホットプレート」

 

冬は「電気圧力鍋」×牛すじ・アキレス・カレー肉

先日ティファールの直営店にフライパンを買い替えに行ったついでに、店員さんに「2024年冬に一番売れた商品」を聞いてみたところ

「電気圧力鍋」とのことでした。

鍋の中の圧力を上げることで沸点が100℃以上になり、通常より高い温度で食材を加熱できるため短時間で調理できるのが魅力だそう。火を使わないので安全性も高く、圧力や火加減(温度)の調整もおまかせで、いわゆる「ほったらかし」調理が可能とのことで、「時短×便利」の観点で大人気だそうです。

新しい調理器具を買った時は(どんな人でも少なくともしばらくは)、その調理器具が最も活躍する料理にハマるというのが人の性。

電気圧力鍋を使って美味しい料理をぜひ提案しましょう!

 

✅ ねらいどころ

  • 寒い時期に買い物の回数を減らす「まとめ買い」ニーズ

  • それによる「余り食材」の利用促進として「煮込み系ごはん」の需要

  • 一方で時短・手軽・省エネ観点から「電気圧力なべ」の需要

✅ 売場・販促例

  • 「今夜は鍋であったまろう」特設コーナー設置

  • 「電気圧力鍋でほったらかしカンタンおでん」のセット提案

  • POP例:「ほったらかしで簡単!煮込んで美味しいお肉特集」

その他の応用アイデア

季節 調理器具 提案メニュー 精肉商品
ホットサンドメーカー 肉入りホットサンド ローストビーフ、焼豚
ホットプレート 焼肉・鉄板焼き カルビ、豚バラ、味付き肉
スキレット ソテー・アヒージョ 牛肩ロース、鶏もも
卓上IH・ガスコンロ 鍋料理 小間切れ、つみれ、しゃぶしゃぶ肉

まとめ

“素材としての精肉”ではなく、“調理シーンとしての精肉”へ。

調理器具との連動は、季節感と家庭のリアルな食卓提案を両立する強力な切り口です。

今日からできるのは、売場POPとカット方法のひと工夫。まずは“ホットプレート用切り落とし”や“鍋用盛り合わせ”のコーナー作りから始めてみましょう。

吉田 圭良

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