2025.06.17UP
【精肉店の勝ち残り戦略】ECの活用で「商圏拡大」&「高付加化価値化」を!|食肉業界専門経営コンサルタントのブログ(2025.06.17)
皆様おはようございます。
本日(2025年6月11日)は、精肉店や食肉卸企業など、食肉業界のネットショップ経営に役立つ食肉EC業界の最新動向・最新ニュースを引用して解説いたします。
目次
1. 🦌 ATTRICE「hinna」無添加えぞ鹿肉ジャーキー、ペット向けに新展開
北海道産えぞ鹿を使用し、完全無添加で作られたペット用ジャーキー「hinna」が、2025年5月8日に発売されました。猟師が厳選した鹿肉を使うことで、旨みと品質にこだわり、愛犬用トッピングやトレーニングご褒美として注目を集めています。EC限定販売で消費者との新しい接点を開拓しています。
情報源: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000161994.html
2. 🍖 エバラ食品、EC限定「肉料理ジャーキー」新展開
エバラ食品が、公式オンラインショップおよびMakuakeで「豚バラ焼肉ジャーキー」「豚キムチジャーキー」を先行販売開始。肉の厚切り感と特製タレの香ばしさを打ち出し、食肉ECにおける“プレミアムおつまみ”の市場ポジションを狙います。EC限定商品のブランド価値訴求が鍵です。
情報源: https://ebarafoodshop.jp/blogs/news/gourmetjerky
3. 🍽️ 伊藤ハム米久HD、「私のごほうびtime」ECコンテンツ展開
伊藤ハム米久HDが、2025年4月24日からECコンテンツ「私のごほうびtime」を始動。和牛ローストビーフなどの高付加価値商品を、30–40代をターゲットにシーン別(“ひとり時間”/“癒しのひととき”)で展開。EC限定戦略によるブランド認知拡大を展開しています。
情報源: https://www.itoham-yonekyu-holdings.com/whatsnews/
4. 🥩 スナックミー、鶏肉ジャーキーで高たんぱくスナック分野に参入
健康志向おやつ「スナックミー」が、国産鶏胸肉を使った無添加ジャーキー「good JerQy」をラインナップ。1袋30gのたんぱく質摂取をアピールし、サブスク会員から高いリピートを獲得。食肉を使った健康スナック分野との親和性が高く、ECでの応用も考えられます。
情報源: https://koubo.jp/press-release/prtimes/c3860_r3733
★解説と活かし方
① EC × プレミアム商材の掛け合わせ
エバラやATTRICEのように、EC市場×高価格帯戦略は非常に相性の良い戦い方です。消費・所得の二極化や、需要の高度化が進行していく中で、とくに中小企業ほどこうした取り組みをさらに尖らせた手法を推進していくべきですね!
② シーン・ターゲット別提案の強化
「私のごほうびtime」のように、「ひとり時間」などの切り口で商品提案し、30〜40代層へ訴求を図る戦略は、ECにも有効です。最近は各社ECの販売動向を観測していても、母の日や父の日といったイベントでさえ、「セルフギフト」「ご褒美ギフト」という買い方が増加し、市場の拡大を後押ししている状況がうかがえます。
③ 健康軸での展開機会
スナックミーのジャーキーのように、高たんぱく、無添加など健康訴求での差別化もECでの再現が期待できます。
単に赤身精肉を売るのではなく、赤身肉をふんだんに使った肉肉しさと柔かさを兼ね備えた無添加ハンバーグや無添加ロールステーキといった加工品に落とし込むといった工夫をおこない付加価値を高めていきましょう。
④ ジビエ/ペット市場への拡張
食肉ECにとどまらず、鹿肉ジャーキーのような新カテゴリ(ペット用品など)への進出も見込みあり。関連カテゴリとのクロス販売で市場が広がります。特に軽種馬の馬肉などは、高たんぱくヘルシー訴求で人に売るよりも、無添加高品質なドッグフードとして展開する方がグラム単価を高く設定して売れるという事例もでていますね。
以上が本日の主な食肉EC業界関連ニュースです。
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