2025.05.23UP
【精肉店の勝ち残り戦略】精肉店求人では、キャリアアップではなくキャリアチェンジを提案せよ!|食肉業界専門経営コンサルタントのブログ(2025.05.23)
― スキルより“人生を変えたい人”に向けた採用がカギ ―
目次
【1】町の精肉店の求人は「キャリアアップ」では採用できない!
IndeedやDODAなど多くのリクルートサイトで見られる「精肉店求人の間違い」に、
キャリアアップ志向を訴求したメッセージを含んでいる求人が多い、という事が挙げられます。
「もっと給料を上げたい」
「もっとスキルを活かしたい」
「もっと上のポジションに行きたい」
……こうした“キャリアアップ志向”の人材は、すでに別の大手企業へ流れています。
キャリアアップを提案するほどの高い給与提示ができない多くの町の精肉店では、
このような採用戦略では成功しないことがほとんどでしょう。
【2】中小精肉店がいま掴むべきは、“キャリアチェンジ”を求める人
キャリアチェンジ=「人生を立て直したい」「環境を変えたい」「新しい仕事に挑戦したい」人たち
たとえば:
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飲食業界からの転職希望者(長時間勤務や夜間勤務に疲弊している)
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製造業・倉庫業からの転向者(単調作業にやりがいを感じない)
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主婦・子育て卒業層(再スタートの場を探している)
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大都市からUターン希望者(地元で働きたいが選択肢がない)
こうした、キャリアチェンジをしたいという方を応援する場としてのPRを行っていくべきです!
【3】“キャリアチェンジ人材”を惹きつける3つの訴求軸
✅ ① 「過去」よりも「これから」を見てくれる職場
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「未経験OK」「技術はゼロから教えます」では弱い
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→「これまで何をしてきたかより、これからどうなりたいかを応援します」と明言を
✅ ② 経歴よりも「人間性」で評価する文化
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「自分らしく働ける」「上下関係が厳しすぎない」「頑張った分、感謝される」
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→ “人として扱ってくれる職場”を求める人に刺さる
✅ ③ 手に職がつき、「人生を変えられる仕事」としての魅力
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精肉店の仕事は、カット・接客・商品づくり・マネジメント…など“成長の段階”が明確
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→ 「手に職をつけたい」「新しいスキルを身につけたい」人に希望を与える
【4】実際の採用設計はこう変える
項目 | 従来 | キャリアチェンジ対応 |
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求人タイトル | 「経験者歓迎!精肉カット技術者募集」 | 「未経験から手に職!人生を変えたい人募集」 |
募集文 | 経験・技術・資格を中心に訴求 | 「職歴に自信がなくても大丈夫」など人生視点で訴求 |
面接対応 | 経歴重視、スキル確認 | これからの希望・不安・環境の変化などに耳を傾ける |
教育制度 | 現場で“見て覚える” | 初期3ヶ月の習熟ステップを明示/1on1面談を導入 |
もう待ったなしです。今年を変革元年にしましょう。
✅ 人材が集まらないのは、「仕事が悪い」からではない
✅ 応募してくる人がいないのは、「伝え方」が古いだけ
✅ “人生を変えたい人”に「この仕事なら変えられる」と伝えよう
新たな生活を求める人の「キャリアチェンジを応援する店」こそ、
これからの地域雇用の主役です!