2025.02.17UP
【食肉業界経営者向け】業界速報まとめ(2025/02/17)
皆様おはようございます。
本日(2025年2月17日)も、精肉店経営や食肉卸経営など、食肉業界の経営戦略に役立つ最新動向・ニュースを引用にてお届けします。
1. 2025年の鶏肉市場動向予測
2025年の鶏肉市場は、国内外での高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の影響が懸念されています。国内では、2024年末時点でHPAIの発生件数が過去最多に匹敵する水準となっており、生産現場では処理羽数の減少が予想されています。
一方で、1人当たりの年間鶏肉消費量は増加傾向にあり、2024年には約14.4kgと報告されています。
この背景には、低脂肪・高タンパク質という鶏肉の特性や、他の畜種に比べて価格が安価であることが挙げられます。また、コロナ禍からの回復に伴い、インバウンド需要やイベントの増加により、中食・外食産業での需要も高まると予測されています。しかし、HPAIの影響や生産現場の人手不足などの課題もあり、供給面での不安定要素が存在します。特に、外国人技能実習生の来日遅延や従業員の高齢化が生産体制に影響を及ぼしています。
総じて、需要は堅調に推移するものの、供給面での課題が市場に影響を与える可能性があります。
2. 2025年の豚肉価格予測
2024年の豚肉相場は、円安や飼料・エネルギー価格の高止まり、輸入遅延などの影響を受け、前年を上回る高値傾向が続きました。特に、夏場の酷暑や豚熱の発生が出荷頭数に影響を与え、相場を押し上げる要因となりました。
2025年の年間平均価格は1キログラムあたり632円と予測されています。ただし、為替相場の変動や国際情勢の影響により、輸入コストや供給状況が変動する可能性があり、価格動向には注意が必要です。
3. 2025年の牛肉市場展望
2024年末の牛肉相場は堅調に推移し、2025年初頭も高値を維持しています。
特に和牛の需要が高く、年末商戦に向けて活発な取引が行われました。一方で、輸入牛肉に関しては、為替相場の変動や国際的な供給状況の影響を受ける可能性があり、注意が必要です。
また、国内生産においても、飼料価格の高騰や労働力不足などの課題が存在し、生産コストの上昇が懸念されています。
これらの要因を総合的に考慮し、今後の市場動向を注視する必要があります。
以上が本日の主な食肉業界関連ニュースです。
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