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2025.03.13UP

【精肉店の勝ち残り戦略】あなたの店はどのタイプ?4つのタイプ別戦略を考えよう|食肉業界専門経営コンサルタントのブログ(2025.03.13)

吉田 圭良

吉田 圭良

コンサルティング事業部 食肉業界支援チーム
チームリーダー
シニアコンサルタント

Blog | Keisuke Yoshida

精肉店の未来は明るい!ただし時流への適応努力が必要!

先週のブログで、「人材採用が難しい時代、採用手法のみに頼るのではなく、「時流にのったビジネスモデル」を取り込もう」といった旨のお話をしました。

しかし、ただ「トレンドに乗る」のではなく、中長期的発展が見込める流れ(=時流)をつかみ、かつ自店の強みや地域性に合わせた 「適したビジネスモデルの選択」 が重要になります。

本日は、町の精肉店を特性ごとにグルーピングし、それぞれに最適な時流にのったビジネスモデルを考察 してみましょう。

あなたの店舗がどのタイプに当てはまり、どのような方向性が適しているのかを見極めてください。

 


「町の精肉店」の4タイプとその特徴

今回のグルーピング軸は、以下の2つです。

  • 「後継者の有無」 → 事業を長期的に継続できるかどうか
  • 「業務用卸の比重」 → BtoB(飲食店・ホテル等)向け販売の割合が高いか低いか

この2軸を掛け合わせ、以下の 4つのタイプ に分類してみます。

業務用卸の比重:大 業務用卸の比重:小
後継者あり ① 事業継続型(業務用卸特化) ② 事業継続型(小売強化)
後継者なし ③ 事業転換型(業務用卸中心) ④ 事業転換型(小売専門)

そして、各タイプごとに、最適なビジネスモデルを考察していきましょう。


① 事業継続型(業務用卸特化)

〜BtoBを武器に、さらなる成長へ〜

 

🔹 特徴

  • 老舗精肉店で、業務用卸(飲食店・ホテル・給食向けなど)の売上比率が高い
  • 後継者がいるため、長期的な事業計画が立てられる

 

🔹 課題

  • 取引先の価格競争が厳しく、利益率が低下しやすい
  • 新規顧客の開拓が難しい

 

🔹 時流にのったビジネスモデル

「高付加価値業務用卸」×「デジタル営業」

「カット済み」「味付け済み」「隠し包丁入り」など、飲食店の調理負担を減らす商品を企画するなど、サービスの部分を価値とし、正肉そのものの競争に巻き込まれないような強みを持つことが重要です。

商品提案や受発注は、メールやLINEでの販促&受発注の仕組みを取り入れ徹底的にデジタル化し、少ない人手でもより広範囲に営業が仕掛けられる体制をもつことで、業務負担の軽減と同時に尖った強みも活きやすくなります。


② 事業継続型(小売強化)

〜「町の肉屋」のブランドを次世代に〜

🔹 特徴

  • 老舗精肉店で、小売(一般消費者向け販売)の売上比率が高い
  • 後継者がいるため、長期的な成長戦略が立てられる

 

🔹 課題

  • スーパー・量販店との競争が激化し、価格競争に巻き込まれやすい
  • デジタル集客が弱く、来店客数が伸び悩む

 

🔹 時流にのったビジネスモデル

「惣菜・加工品販売の強化」×「EC販売」

「精肉店のハンバーグ」や「精肉店のメンチカツ」など、一般家庭向けに独自性の高い付加価値商品を企画するなど、現代の内食・中食ニーズに適した惣菜・加工品を目玉に持っているお店程、ネット販売では好調に推移しています。

加工品で付加価値を出そうとするあまり、奇をてらった商品を企画してしまいがちですが、基本はハンバーグ・ローストビーフです。

そして素材や味付けで高級感を出すよりも、個包装やスライス済み、といった形で使いやすさに配慮したものの方が人気が高いですね。

 


③ 事業転換型(業務用卸中心)

〜継がないなら、売却・M&Aを視野に入れる〜

 

🔹 特徴

  • 後継者がいないが、業務用卸で一定の取引基盤がある
  • 体力があるうちに、事業の転換を考える必要がある

 

🔹 課題

  • 取引先に依存しているため、倒産や契約打ち切りのリスクがある
  • 後継者不在のため、長期的な経営が難しい

 

🔹 時流にのったビジネスモデル

「徹底的な省人化・DX化」×「事業売却」

企業価値を最大限に高めるためにも、「売上高」よりも「生産性」にフォーカスを当て、新たな人材採用はせず、徹底した既存業務の自動化・アウトソース化を図りましょう。

肉のカットなど技術力に強みがある状態であれば、小ロットでの生産を請け負う代わりに営業業務等は①と同様にデジタル化する。

既存取引先との関係など営業部分に強みがある状態であれば、カットやパック作業は外部に委託し、徹底して顧客の御用聞きのスタンスを高める。

といったように、「最たる強み」を残してその他はなるべく切り離す、というのが最も効率よく生産性を高める方法です。

例えば、「特定の飲食ジャンルに特化した業務用肉の専門店(ラーメン店向けチャーシュー用肉など)」というのもひとつの例です。

 


④ 事業転換型(小売専門)

〜「最後の10年」を戦い抜く戦略〜

 

🔹 特徴

  • 後継者がいないため、長期的な事業継続は考えにくい
  • これからの10年をどう戦うかが重要

 

🔹 課題

  • 人材採用が困難で、少人数での運営が求められる
  • 事業売却を視野に入れながら、収益を最大化する必要がある

 

🔹 時流にのったビジネスモデル

「EC化」×「ブランド売却」

事業を縮小するのではなく、「ブランドの価値を高めて売却する」 という発想が重要です。

精肉店ならではの「こだわり商品(ハンバーグ・ローストビーフなど)」をECで全国展開し、顧客基盤を拡大することで、事業価値を高めていく 戦略が有効です。

また、ブランド力がつけば、M&Aやフランチャイズ展開などの選択肢が広がり、事業売却時の評価も向上 します。

「最後の10年」を戦い抜くためにも、まずはオンライン市場でのブランド確立を目指しましょう。

 


 

 

「もう待ったなしです。今年を変革元年にしましょう。」

 

あなたの精肉店は、どのタイプに当てはまりますか?

それぞれに適した「時流にのったビジネスモデル」を取り入れ、今後の戦略を見直しましょう!

吉田 圭良

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コンサルティング事業部 食肉業界支援チーム
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