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2025.03.10UP

【精肉店の勝ち残り戦略】「待つ集客」から「攻める集客」へシフトせよ!|食肉業界専門経営コンサルタントのブログ(2025.03.10)

吉田 圭良

吉田 圭良

コンサルティング事業部 食肉業界支援チーム
チームリーダー
シニアコンサルタント

Blog | Keisuke Yoshida

精肉店の未来は明るい!ただし時流への適応努力が必要!

精肉店の市場は拡大を続けていますが、競争も激しくなっています。「いい商品があるのにお客様が増えない…」 と感じることはありませんか?

売上を伸ばすためには、「商品力」だけでなく、「集客の仕組み」 を整えることが不可欠です。

本日は、「精肉店の集客を劇的にアップさせる方法」 を解説します。


「待つ集客」から「攻める集客」へシフトする

「美味しいお肉を用意していればお客様が来る」…これは過去の話です。今は「お客様に気づいてもらう」ための仕掛けが必要 です。

「商品ありき」ではなく「お客様の悩み解決」から考える

  • 「安くて美味しい肉を探している人」
  • 「焼肉用のセットを探している人」
  • 「家族で気軽に使える惣菜を探している人」

こうしたお客様それぞれのニーズに合わせた「ズバリの提案」が集客のカギになります。

先日、私が発信した「精肉店経営者向けデジタル市場動向レポート」が産経新聞ニュースにて紹介されました。

閲覧者からのコメントを見ても、精肉店ユーザーは「(スーパーなどほかの店よりも)高度なニーズ」を持って来店していることがわかります。

(引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e7d76259008f0226df1fc6d2c9c9c7571bd54f76/comments)

 


デジタル集客 × 店頭施策の掛け算で集客数UP

Googleマップ最適化(MEO)で「近くの精肉店検索」に対応する

🔹 お客様は「〇〇(地域名) 精肉店」で検索している!

精肉店検索の中で最も多いのが、「地名検索」です。そしてその中で最も多いのが、「精肉店_近く」という検索です。

位置情報に沿った最適な提案を求めるユーザーに対して、確実に露出する事と、GoogleMAP上で来店したいと思わせる工夫の2つが必要です。

 

  • Googleマップで上位表示されるように、最新情報(写真・口コミ)を定期更新する
  • 口コミ投稿キャンペーン を行い、評価数を増やす。

📌 具体的な施策例

「Googleマップに写真付き口コミを投稿で〇〇プレゼント!」キャンペーン を実施。

店頭POPやレシートにQRコードをつけ、口コミを促す

 

たとえばこうした施策でGoogleMAP上のレビュー数・評価点数を上げ、上位に露出されるように対策していきましょう。

 


SNS集客(Instagram・TikTok)で「映える」肉を発信

🔹 「SNSで見て来ました!」を増やす仕組みを作る

ご存知の通り、最近は「ググるより、タグる」とも言われる程、SNSが検索の起点となる場面が増えています。

Googleのみならず、SNSを通した検索対策も重要です!特に飲食店やリアルのお店探しはInstagramやTikTokなど、写真や動画でリアルなお店の雰囲気なども感じることができるSNSで盛んにおこなわれていますから、この2つを軸に発信を増やしていきましょう。

 

  • 「調理シーンの短尺動画(TikTok・Instagramリール)」 を活用。
  • 「今日はこの部位がおすすめ!」とスタッフが紹介する動画 で、親近感を持たせる。

📌 具体的な施策

「週1回のライブ配信(Instagram・TikTok)」で、オススメ商品をリアルタイム紹介。

ハッシュタグ戦略:「#〇〇(地域名)グルメ」「#おうち焼肉」「#精肉店」などで拡散。

 

SNS投稿は、情報がストックされていくものではなく、どんどんとタイムラインで流れていくものですから、「渾身の一発」ではなく「定期的な配信」が不可欠です。

不慣れだからといってあまり気負わず、まずは週1回配信する、というところからスタートしてみるのが良いでしょう。

 


店頭施策:「リピート顧客を増やす」仕組みづくり

🔹 「一度来た人が、何度も来たくなる仕掛け」を作る

マーケティングにおける原理原則として「3回安定の法則」というものがあります。リピート施策も漠然と考えるのではなく、「まずは同じお客様に3回来店してもらう」ということに焦点を当てて、具体的な施策を検討しましょう。

 

  • 初回来店特典 → 2回目・3回目の来店につなげる
  • 「来店5回で○○プレゼント!」のステップカードを活用。

📌 具体的な施策例

「LINE公式アカウント登録で100円引きクーポン」 を配布。

「3回来店で特製ミートソースプレゼント!」など、来店ハードルを下げる施策を導入。

 

いまやLINEのショップカード機能などを使えば、誰でも気軽に店舗独自のショップカードを作成することができますし、

お客様側も物理カードが増えることは大変な負担になりますが、フォローしているLINEアカウント内であればカード作成ハードルが非常に低くなります。

 


「ついで買い」を促進し、客単価アップを狙う

 

📌「目立つ場所」に「お買い得セット」を配置する

  • 「〇〇円以上お買い上げで特製タレプレゼント!」 など、まとめ買いを促進。

 

最も効果的なのはやはり「レジ前」でしょう。

ただし多くのお客様は「いい客でありたい」という心理もありますから、次の人を待たせる事を嫌がります。

スムーズなレジトークが難しい場合や、来店時間が集中しやすく待機列が発生しやすい場合などは、レジ前よりも「待機列内」の方が効果が出る場合があります。

例えば「こちらでお待ちください」という案内を置く際に、「今日はコロッケも一緒にいかがですか?」という案内を置いておく、というやり方です。

📌「惣菜 × 精肉」のセット販売を強化

  • 「今夜すぐ使える!焼肉セット」など、「買ったらすぐ食べられる提案」 を強化。
  • スーパーとの差別化として、「店長のオススメレシピ付きセット」などを展開。

 

精肉店が拡大していく中で過去巨大化してきた精肉店の事例を分析してみれば、精肉店としての人気度の高まりと、肉以外の品揃えの増加は比例しています。

まずは焼肉やBBQに使える焼肉のたれ。徐々にトウモロコシや玉ねぎなども。そのうちにサラダのトマトやレタスなども。といった具合です。

青果は畜肉以上に仕入が安定しないですし陳列スペースも限られている状態でこうした施策に踏み切るのはとても難しいですが、

例えば「カレー用肉」を売るときに、カットした人参・ジャガイモ・玉ねぎを混ぜて「肉屋のカレー用具材セット」として販売するのはどうでしょうか。

店内製造の惣菜を販売しているお店などは比較的取り組みやすいのではないでしょうか。

 


集客成功のポイントは「組み合わせ」

「人を集める」という難しい課題をクリアするために、単体施策だけでは効果は限定的です。

「商品戦略 × オンライン集客 × オフライン集客 × ついで買い」 の組み合わせがポイントです。

📌 成功する集客戦略の流れまとめ

① 専門的な入口商品を準備(興味関心)

② Googleマップ対策(検索流入)

③ SNS発信で興味を引く(情報流入)

④ 店頭施策でリピートを促す(顧客定着)

⑤ セット販売で客単価を上げる(売上アップ)

この流れを意識しながら、それぞれの施策を実行していきましょう!


もう待ったなしです。今年を変革元年にしましょう。

今の時代、「ただ良い肉を売るだけ」では競争に勝てません。お客様に知ってもらい、来店してもらうための「攻めの集客」が不可欠です。

まずは、Googleマップ対策・SNS活用・店頭施策 のうち、できるところから実践してみましょう!

吉田 圭良

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コンサルティング事業部 食肉業界支援チーム
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