2025.05.21UP
原理原則
目を惹かせるデザイン
まずは今回の記事のアイコンをご覧ください。
本土でも有名な塩を製造販売している会社の空港内にあるお土産コーナーです。
ごちゃごちゃした商品が並ぶお土産店が乱立する中、とにかく目立つお店となっていました。
これはECサイト(ネット通販サイト)の商品にも言えることで、もはや主流となっているバナー広告の中でもここ数年成果がずっと良いショッピング広告は現在では多くのカートと連動しているため、サムネイルの1枚目の画像がそのまま広告として出稿されます。
となると、似たようなバナーが並ぶ中に、先日も書いたシズル感であったり、色目の違いなどで目を惹かせることは可能です。
原理原則に則る
視覚の話も昨日したところなので、この点に触れます。
食品では暖色が美味しそうに見えるという原理原則があります。
ここでいう暖色とは赤、オレンジ、茶色など温かみがある赤系の色を指します。
反対言葉で寒色というものもあり、青や紫などです。
原理原則とは不変のもので物事の根本的な法則を指していて、今後も変わることのないものです。
例えば、、、青いカレーをイメージしてください。
美味しそうに見える人は仮に100人中何人いるでしょうか。
もしいたとしても、おそらく1人いるかいないかくらいの変わった感覚の持ち主の方でしょう。
商品イメージとの親和性
では食品は原理原則から考えれば、赤系の色のパッケージを使うべきですが、この店内含めすべてが青で統一されています。
2つの理由が推察されます。
・商品特性からくるイメージ
→これは塩を使った商品ということで塩は海水を汲んで塩にするため、海のイメージの青にしているのでしょう。
・逆張り戦略
→前述したように食品は基本的に暖色の打ち出し方をします。
このお店は関連商品しか置いていないため、気付きにくいですが、いろんなお土産が並んでいるところの一部にこの陳列がされていると
とても目立ちます。あえて反対色の色を使うことで目を惹くことに繋がっています。
ただ、だからと言ってなんでもかんでも寒色のパッケージにすればよいというものでもなく、青系にする理由を紐づけるものがなければ
原理原則通り、暖色でいくべき。
寒色でもいけそうなのは、飲料、アイス、冷たい麺類がそれにあたります。
仮に目立たせるためにパッケージに寒色を使っても、肝心の味が価格に対しての価値を上回っていなければ売れ続けることは難しいです。
奇をてらった戦略ではなく、原理原則に従った商品作りをし、商品そのものの力を上げていく方に注力していきましょう。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
リライズコンサルティング株式会社
コンサルティンググループ WEB広告運用チーム
チーフコンサルタント
中山 崇 Takashi Nakayama
E-mail: t.nakayama@rerise-consulting.com
オフィシャルHP:https://rerise-consulting.com
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*