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2025.04.23UP

【精肉店の勝ち残り戦略】現金“だけ”では選ばれない。キャッシュレス市場の拡大状況を読む|食肉業界専門経営コンサルタントのブログ(2025.04.23)

吉田 圭良

吉田 圭良

コンサルティング事業部 食肉業界支援チーム
チームリーダー
シニアコンサルタント

Blog | Keisuke Yoshida

いまや現金“だけ”では選ばれない。キャッシュレス市場の拡大状況を読む

「うちは現金のみだから…」

「高齢のお客様が多いからキャッシュレスは不要」

そう考えていた時代は、もう終わりつつあります。

2020年代に入り、日本でも“キャッシュレス化”はもはや当たり前の選択肢になりつつあります。

本日は、市場全体の拡大状況を数字で押さえつつ、精肉店としての対応策を考えましょう!

キャッシュレス比率、ついに40%到達目前に

経済産業省の発表によると、日本国内におけるキャッシュレス決済比率(※個人消費に占める割合)は以下のように推移しています。

年度 比率(概算)
2010年 約13%
2015年 約18%
2019年 26.8%
2022年 36.0%超
2023年(推計) 約39〜40% に到達見込み

この成長率は今後も持続するとされ、政府は2025年までに「40%超」を正式目標に掲げています。

中でも、QRコード決済(PayPay・楽天ペイなど)と電子マネー(Suica・iDなど)の伸びが急加速しています。

キャッシュレスが選ばれる“現場の理由”とは?

✅ 消費者側のニーズ

  • スマホ1つで支払い完了=時短・快適

  • ポイントやキャッシュバック=お得感

  • コロナ禍以降の非接触志向=安心感

✅ 精肉店など小売店側のメリット

  • 現金管理の手間・ミスが激減

  • 混雑時でもレジ回転が早くなる

  • 「キャッシュレスOKの店」という安心感で来店機会が増える

今後のキャッシュレス拡大が“不可避”な背景

要因 内容
デジタル庁の方針 自治体支援金やポイント付与事業がキャッシュレス経由に限定されるケースが増加
若年層の習慣化 Z世代では現金を持ち歩かない人も多く、「現金不可だと離脱」するリスクがある
訪日外国人の増加 2023年以降、観光客回復に伴いキャッシュレス非対応=選ばれない構図が顕在化
POS連動や販促連携 決済と販促(LINE連携、ポイント導入など)を一体化できる流れが加速中

導入をためらう理由 vs 現実的な対策

【よくある懸念】

  • 手数料が高い…

  • 現金の方が簡単…

  • 使うお客様が少ないのでは?

【課題への現実的な対応】

課題 対応策
手数料が気になる 初期導入無料+手数料3.25%前後が主流。現金管理の人件費削減と比較すると納得感あり
操作が不安 PayPay・Airペイなどはスマホやタブレット1つで簡単導入可。サポート体制も充実
顧客層が高齢 「選べる支払い方法がある=安心感」。現金と併用でOK。非対応が離脱につながるリスクの方が高まっている!

 

もう待ったなしです。今年を変革元年にしましょう。

今やキャッシュレス決済は「あると便利」ではなく、「なければ不便」の時代です。

“キャッシュレス不可”が新規顧客の機会損失になっていないか?

“非接触×スマート決済”が選ばれる時代に、どう自店を整えるか?

まずはQRコード決済ひとつからでも導入可能です。

「キャッシュレスできますか?」という質問に、自信を持って「はい」と答えられる店舗を、今日から目指しましょう。

吉田 圭良

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