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2025.04.18UP

【精肉店の勝ち残り戦略】精肉店の「売れる店頭POP」の作り方!“要素”“構成”“表現”の3つを磨こう|食肉業界専門経営コンサルタントのブログ(2025.04.18)

吉田 圭良

吉田 圭良

コンサルティング事業部 食肉業界支援チーム
チームリーダー
シニアコンサルタント

Blog | Keisuke Yoshida

― 売れるPOPには理由がある!“要素・構成・表現”の磨き方 ―

「うちもPOP出してるけど、あまり反応がない…」

「POPは手間がかかる割に効果が見えにくい…」

そんな声が現場から聞こえてくる一方、

“たった1枚のPOPで月の売上が20万円変わった”という店舗も実在します。

違いは何か?

答えは、「要素・構成・表現」という3つの視点にあります。

これは店頭POPのみならず、通販サイトのバナーづくり、商品詳細ページ作りなど様々な場面で活きる内容ですのでぜひ参考にしてみてください。


要素:売れるPOPに“絶対必要な情報”とは?

まず勘違いされがちなのは、「POPに必要なのは、“派手なデザイン”だ」ということ。

「見てもらう」ことを重視した結果、とにかく明るく派手なPOPを作っていませんか?

当たり前の話ですが、POPの目的は「見てもらうこと」ではなく「お客様が買いやすい情報を与えること」ですね。

黄色い背景に赤い文字で目立たせたPOPが、陳列されたせっかくの新鮮なお肉の色を鈍く見せてしまうということになっていませんか?



POPには、まずは「これがないとお客様は買わない」という“5つの基本要素”がしっかり入っているかどうかが重要です。

① 商品名(部位名だけでなく用途が伝わる名称が◎)

② 価格(税込・税抜も明確に)

③ 内容量(何g入り?何人前?)

④ 動機づけ(例:「希少部位」「焼肉屋が選ぶプロの味」など)

⑤ 提案(例:「ホットプレートで手軽に焼きしゃぶ」「作り置き肉じゃがで平日楽ちん」)

📌 この5つがそろって初めて「売れるPOPの土台」ができます。


構成:情報の“順番”で印象は180度変わる

どんなに良い情報でも、順番を間違えると読んでもらえません。

これはビジネスシーンではよく語られますね。

プレゼンテーション、営業、接客販売、すべてに共通する考え方です。

✅ 成功するPOPの鉄板構成

【① 動機付け(視線を引きつけるキャッチコピー)】
【② 商品名 × 特徴 × 用途】
【③ 価格・内容量(見やすく・大きく)】
【④ 補足コメント(食べ方・保存法・店主の一言)】

✅ 例:

「焼肉屋が本気で選んだ!」

希少部位 “ミスジ” 入荷しました

柔らかさと脂の甘みが絶妙、焼肉はもちろん、贅沢ステーキにも◎

100g ¥680(税込)

※火を通しすぎず、レアで仕上げると極旨です!


表現:読みたくなる・信じたくなる“言葉選び”とは?

✅ 成功するPOPの表現ポイント

NG表現 改善表現 理由
和牛肩ロース とろける旨さの“和牛肩ロース” 感情・期待を先に伝える
焼肉用 100g ¥650 焼肉にぴったり!100g ¥650 具体的な用途で「今晩買おう」が想起される
おすすめです 店主もリピート!週3で食べてます 担当者の主観があると信頼されやすい

 

✅ 表現強化の裏技:

  • 擬音語を入れる:「ジュワッと」「とろける」「ザクッと」など五感を刺激

  • 会話調にする:「今日はステーキにどうですか?」→お客様が自分事として読める

  • 数字や限定感を使う:「あと7パックだけ」「〇〇牧場から週1回のみ直送」

 

こうした表現は「シズルワード」と呼ばれるもので、これを専門に研究している機関もあります。

時代背景によっても変わってくるものですので、定期的にチェックしてみてくださいね。

 

[おいしいを感じる言葉 Sizzle Word 2024]

http://bmft.co.jp/publication/reports/sizzleword2024/

 


さらに売上を伸ばすには?“PDCA”の発想でPOPを育てよう

POPは「書いて終わり」ではなく、**“改善して育てる販促ツール”**です。

以下のサイクルで改善すると、どんどん精度が上がります。

① 反応を観察(どのPOPの前で立ち止まるか)

② 購買データと照らし合わせる(何が売れたか)

③ 書き換えて試す(コピーや構成を変える)

④ 比較して検証(効果が上がったか)

もう待ったなしです。今年を変革元年にしましょう。

POPは「最後の営業マン」です。

売場の中で、お客様に語りかけ、手に取ってもらうための小さなプレゼンテーションです。

✅ まずは「要素」が全部入っているか?

✅ 次に「構成」が読みやすくなっているか?

✅ そして「表現」が魅力的になっているか?

この3つの磨き込みで、“見られるだけPOP”から“売れるPOP”への進化を生みましょう。

吉田 圭良

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