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2025.03.07UP

【精肉店の勝ち残り戦略】「人材を増やす」よりも「仕組みで回す」ことが重要!|食肉業界専門経営コンサルタントのブログ(2025.03.07)

吉田 圭良

吉田 圭良

コンサルティング事業部 食肉業界支援チーム
チームリーダー
シニアコンサルタント

Blog | Keisuke Yoshida

目次

精肉店の未来は明るい!ただし時流への適応努力が必要!

 

本日、産経新聞ニュースにて、リライズコンサルティング食肉業界支援チームの取材記事が掲載されました。
https://www.sankei.com/article/20250306-U6QMLFJK4JCCRHRJ6YYGQJTEZE/

 

 

 

精肉店への関心が高まっている今、売上を伸ばし、事業を安定させるためには、「若手人材の育成」と「業務の仕組み化」 が重要なポイントになります。しかし、「教育に時間がかかる」「スタッフの入れ替わりが多い」「業務が属人的すぎる」といった課題を抱えている経営者も多いのではないでしょうか?

特に、今後の人材不足を考えると、「優秀な人材を育てること」以上に「仕組みで回せるようにすること」 が求められます。そこで本日は、「POSレジ・モバイルオーダーの導入による仕組み化」 という切り口で、精肉店の効率化について解説します。


なぜ「人材育成」ではなく「仕組み化」が必要なのか?

「人手不足を補うために、若手人材を採用・教育する」という考えは重要ですが、それだけでは限界があります。

人は成長するのに時間がかかるが、仕組みは即効性がある

  • 新人教育には数ヶ月かかるが、POSレジやモバイルオーダーを導入すれば、即日業務を効率化できる。

人が辞めても仕組みがあれば業務が止まらない

  • 「○○さんしかわからない業務」 をなくし、誰でもスムーズに対応できる環境を作る。

業務のバラつきをなくし、ミスを減らせる

  • POSレジで**「会計ミス」** を減らし、「発注・在庫管理の精度」 を向上させる。

つまり、「優秀な人材を育てる」よりも「誰でも成果を出せる仕組みを作る」ほうが、長期的に見て効率的 なのです。


 

POSレジ導入のメリット:スタッフの負担を激減させる

🔹 POSレジとは?

POS(Point of Sale)レジは、単なる会計機能だけでなく、売上管理・在庫管理・顧客分析 などを一括で行うシステムです。

🔹 導入のメリット

会計ミスが減る

「計算ミス」や「打ち間違い」のリスクを排除。レジ締め作業の時間も大幅にタン食できます。

スタッフの作業時間が減る

手打ちレジの業務が削減。営業中のお客様を待たせる時間も短くなり、回転を上げられるでしょう。

リアルタイムで売上データを確認できる

「どの商品が売れているのか」がすぐに分かります。夕方16時に陳列がスカスカ状態だと、仕事帰りのお客様を取り込みにくくなりますが、この時間に陳列を充実化させると、無駄な在庫を用意してロス増加にも繋がりかねません。そこでリアルタイムデータを確認し、「今日のお客様の気分」を知る重要性がでてきます。

在庫と連動し、発注作業を自動化

月一回の棚卸による原価管理ではなく、こまめな在庫確認により、商品の過剰発注や欠品リスクを防ぐことができます。これにより売上と実現化の最適化が進みます。

📌 近年はAirレジ、スマレジなど、導入しやすいレジシステムが豊富!

POSレジというと高価で場所をとるものというイメージでしたが、近年はスマホやタブレットと連携するコンパクトなものが増加していて、

非常に導入ハードルが下がっています。

何を導入すべきか、というご相談も受けておりますので、迷ったらぜひお気軽にご相談ください。


モバイルオーダー導入で「レジ待ちゼロ」の店づくり

また、最近の飲食業界では、モバイルオーダー(スマホで注文・決済ができる仕組み)が普及しています。精肉店でも、これを導入することで大きなメリットが生まれます。

🔹 モバイルオーダーのメリット

レジ待ち時間をゼロにできる

  • スマホから事前注文 → 来店時に受け取るだけ なので、行列を解消できる。
  • 昼休み・夕方のピーク時でも、レジ渋滞を回避。

オーダーミスが減る

  • 「言った言わない」問題がなくなり、ミスの削減につながる。
  • 顧客が自分でメニューを選ぶため、オーダーが明確になる。

売上アップにつながる

  • 「モバイルオーダー限定セット」 などを作ることで、客単価アップが可能。
  • リピーター獲得にもつながる(アプリ経由で特典を付けるなど)。

📌 食品小売りの課題に特化したサービスも続々登場中!

モバイルオーダーという仕組はもともと「美容室の予約」や「飲食店での注文」から普及が始まったため、食品小売りの場面においては使いにくい部分もありました。

例えば食品小売りは多くの場合、事前の仕込みを必要としますから、「飲食店のようにお客様が来店済み状態で注文するわけではなく、美容室のように来店されてからサービスを提供するわけでもない」という特徴があります。

この時、「もしモバイルオーダーで注文をくれたお客様が、来店されなかったらどうしよう」といった不安やリスクはどうしても付きまといますね。

こうした点についても、「来店前事前決済」ができるようになるなど、食品小売り事業者の課題にもマッチする仕組みがどんどん拡充されています。


「仕組み化」によって、若手でも即戦力になれる環境を作る

 

POSレジやモバイルオーダーを導入することで、若手スタッフの即戦力化も可能 になります。

🔹 仕組み化で「教育コスト」を削減

会計作業が簡単になる

「現金管理が不安…」という新人でも、POSレジなら簡単に扱える。

オーダーミスがなくなる

「慣れていないから間違えそう…」という不安を解消。

発注作業が自動化

 若手スタッフでも、システムがサポートするため、業務が円滑に進む。

📌 「仕組みで回す」ことで、「人材を増やさなくても良くなる」「若手が即戦力になれる」というメリットが生まれる!

このように、「人がいないから人を増やそう」という考え方ではなく、まずは「仕組みで回す」ということをぜひ考えましょう。

そうすると面白いことに、働きやすい環境になり採用活動も上手く運び、定着率もよくなる、という現象が生じてくるのです。

 


 

もう待ったなしです。今年を変革元年にしましょう。

これからの精肉店経営において、「人材を増やす」よりも「仕組みで回す」ことが重要 になります。POSレジやモバイルオーダーの導入で、業務をシンプル化し、「若手が即戦力になれる環境」「誰でも働きやすい職場」 を作っていきましょう。

今こそ、仕組みを整え、効率化を進めるタイミングです。まずは、自店の業務を見直し、どの部分を「人の手」から「システム」に置き換えられるか を考えてみましょう!

次回は「精肉店の集客アップ施策」についてお届けしますので、お楽しみに!

吉田 圭良

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