2025.05.26UP
CPC、CVR、CPA(CPO)とCTRという呪文のような単語の意味
バナー広告と動画広告の反響の違い
前回は現在、WEB広告業界では動画広告が伸びていて、動画広告内での露出面などについてお話しました。
では実際、バナー広告と比べてどれくらい違うのかをリライズコンサルティングで運用している広告で比較をしてみました。
もちろん、訴求内容や誘導先、商品によって違いはあるため、すべて同じ広告のかけ方をした場合で購入率(CVR)が約150%高い結果が出ています。
この差は非常に大きいですね!
反響の良し悪しを測るWEB広告の成果指標
では、これだけ動画広告が良ければ動画広告一択になるのではと考える方もいらっしゃるかもしれません。
WEB広告においてはそう簡単ではないことをここからお伝えします。
広告の費用対効果を表す指標の中に重要なものが3つあります。
・CPC(クリック単価):広告がクリックされた際に発生する1クリックあたりの広告費
・CVR(転換率):サイトを訪れたユーザーがどれくらいの割合で購入まで至ったかの率<セッションが100で購入が1なら1%>
・CPAまたはCPO(1件獲得単価):1件の購入を得るのにかけた広告費
ただ、バナー広告の良し悪しはもう一つの指標も影響を与えるものが以下の指標です。
・CTR(クリック率):広告が表示されてどれくらいの割合でクリックされたか
WEB広告は動画広告に一択にすべきなのか
本題に戻りますが、動画広告一択にならない理由の結論からいくとなりません。
上で挙げたように広告の費用対効果であるCPAまたはCPO(1件獲得単価)はCPC(クリック単価)、CVR(転換率)で成り立つため、
広告の種類によってそれぞれ特徴が出るのです。
全てがこの通りではありませんが、リライズコンサルティングの統計データでは以下のようになります。
広告の種類 | CTR | CPC | CVR |
バナー広告 | 高い | 低い | 低い |
動画広告 | 低い | 高い | 高い |
・バナー広告:バナーだけでは情報が少ないので、興味を持ったらどんな商品かを見てみたいから一旦クリックして期待値より低かったら離脱
・動画広告:広告が出てきた時点で自動で再生されるため、ある程度どんな商品かのイメージが付いた上で、さらに詳しく見たいユーザーがクリックをし、思っていた商品通りであれば購入
このようにサイトに入ってくる数は同じであっても、流入してくるユーザーの質は大きく変わるのです。
CVR(転換率)が高い動画広告だけをやっていても件数は伸ばしにくくなるため、件数拡大のために多くのユーザーをサイトに誘導してくるのであればCPC(クリック単価)が低いバナー広告も必要です。
そのため、現時点ではどちらも並行して配信するのがベストなのです!
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リライズコンサルティング株式会社
コンサルティンググループ WEB広告運用チーム
チーフコンサルタント
中山 崇 Takashi Nakayama
E-mail: t.nakayama@rerise-consulting.com
オフィシャルHP:https://rerise-consulting.com
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