2025.05.23UP
動画広告の反響の良さは本当か
広告市場におけるWEB広告の現在地
昨日はSNS広告の盛り上がりについてお話しました。
その中の広告手法の一つに動画広告があり、伸びているという点も伝えていますが、これは本当なのか。
まず大元のデータから見ていきます。
電通グループ4社が発表した「2024年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」のデータによると2024年の日本における広告全体における前年比は104.9%に対し、インターネット広告費は前年比109.6%で他の媒体より伸びが大きくなっています。
広告市場はコロナ後はどんどん伸びており、さらにWEBだけに絞るとさらに拡大傾向にあることがわかります。
WEB広告内のSNS広告の市場
WEB広告全体に占めるSNS広告の割合が37.2%で2024年に金額が初めて1兆円を超えています。
インターネット広告費の前年比伸び率の約倍以上にあたる123%の伸びを示しており、広告種類別の中では最も伸びています。
額で見てもディスプレイ広告を初めて上回った形です。
最も大きい検索連動型広告に対しては64%ほどの規模感であるものの、伸び率から換算すると5年年以内には逆転する勢いなのは間違いないです。
さらにSNS広告内でも伸びているのが動画であり、その中でも大きく分けると2つあり、SNSに表示させるもの(InstagramやFacebookなど)と動画を共有させるもの(Youtube)です。
そして、どちらが伸びているかというと動画共有のYoutubeの方です。
SNS広告については1点注意点があり、有料プランにすると広告が出なくなるというものです。
把握している中ではX(旧twitter)とYoutubeで、個人的にYoutubeはプレミアムプランというものに入っているため、広告を見る機会がなく、最近広告増えたなという実感出来ていません。
ただ、こういう有料プランは数パーセントしかいないため、今の時点で気にする必要性はありません。
WEB広告における動画広告
次は動画広告が伸びている話について。
ではここでいう動画広告がどういったものなのかについて説明します。
約半数を占めるのが、2つあります。
①インストリーム広告:動画コンテンツの間に差し込まれるもので、例えばInstagramだと24時間で投稿が消えるストーリーズやYoutubeだと動画開始前に出てくるタイプ
②アウトストリーム広告:WEBサイト上や記事内の広告枠に出てくるタイプ
どちらも良く見ると思いますが、ユーザーの印象に残りやすいのはインストリーム広告でしょう。
なぜなら、アウトストリーム広告は広告枠と決まっている箇所に出るため、それが広告であるということが一目でわかってしまいます。
一方で、インストリーム広告というのは自分がフォローしているユーザーが上げた投稿と並列で広告が出てくるため、一見広告とわかりにくい特性があります。
やはり広告として認識するかしないかでクリックされる率も変わるため、いかに広告を自然な形で忍ばせるかが重要です。
そういう意味ではシズル感ある食品の動画であればインフルエンサーが投稿している動画のようにも見えるため、「美味しそう」というただ単純に動機づけられた形で流入されるため、購入率(CVR)も高いことが運用結果からも分かっています。
動画と中身は同じようなことをバナーで表現をしても直近の母の日イベントでの、購入率(CVR)の差としては1.2倍~1.5倍は出ています。
やらないデメリットは何もなく、難しそうで止まっているのであれば自分のスマホで撮るところからやってみましょう。
変に業者に依頼するより反響が良かったりするので、質よりも量を重視で動画広告を実施していきましょう。
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リライズコンサルティング株式会社
コンサルティンググループ WEB広告運用チーム
チーフコンサルタント
中山 崇 Takashi Nakayama
E-mail: t.nakayama@rerise-consulting.com
オフィシャルHP:https://rerise-consulting.com
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