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2019.07.25UP

成功事例

株式会社千興ファーム(馬肉加工販売)

Before
Action
After

高級馬肉を通販で全国展開。
売上8億円を目指す。

Company

株式会社千興ファーム(馬肉加工販売)

会社DATA

株式会社千興ファーム
本社所在地 / 熊本県上益城郡
事業内容 / 食肉(馬肉)加工販売
ネットショップ / https://www.suganoya.com/

阿蘇に馬専用の自主ファーム及び、国内唯一の馬肉専用生産場を有し、日本一の馬肉生産量を誇る。安全性と国際品質の証であるSQFを取得。その歴史は寛政元年(1789年)馬刺専門店の菅乃屋まで遡り、熊本の郷土料理「鮮馬刺し」の魅力を全国に広め続けている。
  • 熊本地震の震災前後から
    通販事業の売上が停滞。

  • ギフト商品・ギフト対応を強化。
    価格幅や商品構成の見直しを図る。

  • 停滞していた売上が上昇基調に。
    来期2億円達成の見込み。
    近年中に年商5億円を、
    最終的には年商8億円を目指す。

通販事業を売上1億5,000万円規模に拡大

千興ファームとリライズコンサルティング・中山の出会いは2008年。当時、船井総合研究所の経営コンサルタントとして、中山は同社の通販事業の立ち上げに携わった。 千興ファームと言えば、「熊本では知らない人はいない」という有名企業。日本で唯一、馬肉生産~販売を一貫して行う。熊本の郷土料理「鮮馬刺し」を始めとする同社の馬肉製品は、抜群の鮮度と口の中でとろける独特の食感、深い旨味が特長。「他の馬肉と全然違う。とんでもなく旨い」と、多くの食通の舌を魅了。有名人のファンも多い。
それほどまでに高い商品力を有するにも関わらず、2008年当時、通販事業は楽天市場への展開のみで年商は約800万円。中山の提案のもと、通販事業へと本格的な参入を図った。まずは楽天市場での売上拡大を図ると共に、自社の通販サイトを立ち上げ。商品ラインナップの見直し、集客システムの構築など、通販業務の骨組みを確立したところ、売上は爆発的に増加。1億5,000万規模にまで急成長を遂げた。
その後、中山が船井総合研究所を退職したことから、一旦、千興ファームとのご縁が切れる。

  • 新鮮な馬刺しの旨さを堪能できる「上馬刺し」

  • 熊本空港にほど近い「菅乃屋西原店」

    同社直営の馬肉料理店「菅乃屋」の人気メニュー、「馬レバー刺し」

熊本地震からの復興。さらなる飛躍を目指して

2016年4月、熊本地震が発生。震度7を観測した益城町が本拠地である千興ファームは、社屋・工場が全壊。甚大な被害を被った。出荷は止まり、商品の供給のめども立たない。そんな中、すべてのコンサルティング会社との取引をストップ。自社で出来なくなった屠畜を他社に委託することでしのぎ、まずはインフラを整えるべく、懸命な復興努力を続けた。
約1年後、売上が回復。しかし、全国的に熊本復興の気運が高まっているにも関わらず、通販事業の売上は停滞していた。状況の打開を模索する中、千興ファームの経営陣の頭に思い浮かんだのが、“年商800万円だった通販事業を1億5,000万円に育てた中山”だったという。2018年夏、リライズコンサルティングを創業した中山のもと、千興ファーム通販事業の責任者・大塚常務から、連絡が入る。千興ファームはリライズコンサルティングと正式にコンサルティング契約を結ぶことに。
中山が久しぶりに千興ファームを訪れた日は、奇しくも、建て直した新工場の初稼働日。復興からさらなる飛躍を遂げるための、記念すべき第一歩だった。 「とにかく、早く売上げを2億円に乗せたい」という千興ファーム菅社長、大塚常務に対して、リライズコンサルティングは早速、現状分析に乗り出す。

  • 千興ファーム新工場にて。

  • 千興ファーム営業部・小林次長から、馬の飼育や製品加工の説明を受けるリライズコンサルティング社員。

停滞していた通販事業を上昇気流へと導く

まず、食品通販事業の核ともいえるギフト商品の強化を提案。「千興ファーム様のギフト商品は今の時流から非常に遅れている。特にギフト対応は、メッセージ熨斗、メッセージカード、包装紙等、サービス内容も含めた全面的な見直しが必要になるでしょう」と中山。
「中山さんは、はっきり言う時は言う」と苦笑いしながら、千興ファーム経営陣は早速、ギフト商品の改革に着手。時流にフィットした新商品の開発、カタログギフトの設置など数々の企画が進行した。
その中の1つ、2019年3月24日に発売がスタートした「鮮馬刺しユッケ」シリーズが大ヒット。“ご家庭で楽しむお持ち帰り&発送用ユッケ”と銘打った同商品は、高級感のあるパッケージと手軽なサイズ感で、課題だったギフト対応もクリア。「売れすぎて製造が追いつかない」と、製造現場から嬉しい悲鳴が上がった。
売上は徐々に上昇し、今期は年商1億8,000万円に達する見込み。まだまだ、課題は山積みだが、来期年商2億円達成が見えてきた。「品質と味には絶対的な自信があるので、“食べれば違いがわかるだろう”と。商品が届いた時、お客様がどう感じるかという視点が欠けていました。「鮮馬刺しユッケ」シリーズのような形で、リライズコンサルティングさんと共に、これからもどんどん時流に合った形で美味しい馬肉をお届けしたい」と、千興ファーム・菅社長は語る。

  • “馬肉への愛”が溢れる会議。

  • 「手軽に本格的な味をお届けしたい」という想いから
    生まれた「鮮馬刺しユッケ」は高級感あふれるパッケ
    ージにこだわった。

支援先経営者の声

尊い命をいただく。そんな想いを共有できるパートナー

  • 「当社ではカナダから馬を輸入し、熊本で生体肥育~馬刺し製品製造まで一貫して行っています。馬の尊い命をいただくのですから、感謝の気持ちと共に、無駄なく美味しく食べる。必ずそうしなくてはならないという使命感があります」と社長の菅浩光氏。その言葉を表すように、会社の敷地内には馬頭観音が祀られ、社長をはじめ、社員一同が毎日手を合わせている。「リライズコンサルティングさんは、“尊い命をいただいている”という想いを共有できるパートナー。来社される度、馬頭観音に手を合わせる、そんな姿勢が私たちと同じなんです。」

    株式会社千興ファーム
    代表取締役社長 菅 浩光氏
  • 株式会社千興ファーム
    常務取締役 大塚 容紫子氏

    「リライズコンサルティングさんはうちの商品への愛がある」と語るのは、通販事業を立ち上げた常務取締役の大塚容紫子氏。「その想いを感じるから、彼らを信頼しています。うちは正道を馬鹿正直に進む会社。だから、大儲けもありません。しかし、それが馬の命をいただく責任だし、お客様に喜んでいただきたいという想いがないと続かない。高価であることはわかっていますが、その分、商品には自信をもっています。リライズコンサルティングさんは、良いものを全国のお客様に広めていくノウハウを熟知している。一生のつきあいになる同志だと思っています。」

  • 会社敷地内に設けられた馬頭観音と畜霊之碑。 社内のいたるところに馬への感謝と愛が感じられる。

弊社がお付き合いしている会社は皆さん真面目な社風ですが、千興ファーム様はその典型みたいな存在。商品に対する真摯な姿勢に感銘を受けています。千興ファーム様の強みはブランド力と圧倒的な技術力。この強みを生かした施策はまだまだあります。通販の施策は細かいテクニックが目立ちますが、経営陣の方の意思決定が重要になるポイントが多い。千興ファーム様の経営陣の方々は、そのあたりをきちんと理解してくださるので、お互いストレートに意見をぶつけることができます。

支援先の声

tel:0800-100-0515

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