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2026.01.22UP

肉屋のネットショップ戦略で失敗しないために!事前に知っておきたい【よくある判断ミス10選】

吉田 圭良

吉田 圭良

コンサルティンググループ 食肉業界支援チーム
チームリーダー
シニアコンサルタント

Blog | Keisuke Yoshida

肉屋のネットショップ戦略で失敗しないために!事前に知っておきたい【よくある判断ミス10選】

「判断ミス」を生む共通原因とは?

お肉屋さんのネットショップ売上アップ方法についてご相談を受けていると、

売上規模や地域、扱っている商品が違っていても、

失敗の構造は驚くほど似ていると感じます。

今回ご紹介する「肉屋のネットショップ戦略でよくある判断ミス10選」も、

実は個別のノウハウ不足が原因ではありません

多くの場合、判断の“順番”と“前提”を間違えていることが原因です。

<■ 肉屋のネットショップ戦略でよくある判断ミス10選>

1.最初から“全国向け”で勝負しようとする
2.商品数を増やせば売れると思ってしまう
3.実店舗と同じ売り方をECに持ち込む
4.「送料」を「商品代金」として考えない
5.原価率だけでEC商品を決めてしまう
6.写真や説明文を「とりあえず」で済ませる
7.繁忙期と閑散期を同じ体制で運営しようとする
8.リピーター対策を考えず新規集客ばかり追う
9.“成果が出るまでの時間”を短く見積もりすぎる
10.うまくいっている他店をそのまま真似する

なぜこのような同じような判断ミスが繰り返されるのか?

肉屋のECで起きがちな判断ミスには、共通する背景があります。

それは、

「ネットショップは、自動販売機のようなもの」と思ってしまうこと

です。

実店舗で長年商売をされてきた方ほど、接客対応を伴う「人対人」の商売とは異なるネットショップのイメージから、

このような思考に引っ張られやすくなります。

  • とりあえず商品数を増やす
  • 他店が売れている商品を真似する

  • EC専門業者の言う通りに広告を出す

これらは一見「正しそう」に見えますが、順番を間違えると逆効果になることが多いのです。

これら10個の「よくある判断ミス」について、1つずつ理解を深めながら、

小さくても強いネットショップをぜひ作っていきましょう!


1.最初から“全国向け”で勝負しようとする

ネットショップを始めると、「せっかくなら全国に売りたい」と考えるのは自然です。

ただ、最初から全国を相手にすると、

  • 広告費がかさむ

  • 価格競争に巻き込まれる

  • 自店の強みが埋もれる

という状況に陥りやすくなります。

多くの成功店は実は、最初は“近い人・知っている人”から売上を作るところから始めているのです。

忌憚なく意見をくれる友人・知人から「買いにくい」「使いにくい」「わかりにくい」といった声は出ていませんか?


2.商品数を増やせば売れると思ってしまう

「選択肢が多い方が売れるはず」

この考えもよく聞きます。

しかしECでは、

  • 商品が多すぎて選べない

  • 結局どれがオススメか分からない

という状態になりがちです。

特に食品ECでは、「迷わせないこと」「専門性の高さを伝える事」の方が重要で、

商品数はむしろ絞った方が成果につながるケースが多くあります。

あなたの店に初めて訪れたお客様が、「最初に買うべき商品」は何ですか?


3.実店舗と同じ売り方をECに持ち込む

実店舗で売れている商品をそのままECに並べる、という判断もよくあります。

ただ、ECでは、

  • お客様は味を知らない

  • 店主の説明がない

  • 比較しながら見ている

という前提が違います。

実店舗での売り方がそのままECで通用するとは限らないという認識が重要です。

わざわざ送料を払って、受取までの日数を待ってでも、「買うべき理由」は提示できていますか?


4.「送料」を「商品代金」として考えない

送料は、ECにおいて避けて通れないテーマです。

買い物客は「送料・税」も含めた総予算で買うべきものを選択しています。

それにもかかわらず、

  • 送料は手数料とおなじく購入時に合算されるだけの表示である

  • 3,000円(税別)の商品を企画し、送料込み4,500円(税別)となるような状況を作ってしまう

といったように、送料の提示を買い物客の購買フローにおける後半にもってきてしまうと、買い物客の意思決定を覆すことになります。

送料は商品設計とセットで考えるものという前提を持つことが大切です。

買い物客の「予算」を意識した陳列、価格表示ができていますか?


5.原価率だけでEC商品を決めてしまう

「原価率が低いからEC向き」「利益が出やすそうだから」

この判断もよくありますが、ECでは原価率だけでは判断できません。

  • 梱包の手間

  • 発送作業

  • クレーム対応

  • 決済手数料
  • ポイント付与

まで含めて考えると、変動費の大きいECでは“実際の利益”は大きく変わることが多いです。

知らず知らず、見えにくいコストが嵩んで、「売っても売っても儲からない」という事態に陥っていませんか?


6.写真や説明文を「とりあえず」で済ませる

ECでは、写真と説明文が売り場そのものです。

それにもかかわらず、

  • とりあえず撮った写真

  • 最低限の説明文

でスタートしてしまうと、「なかなか売れない」状態が続きます。

特別な撮影技術よりも、「何を伝えるか」を意識することが重要です。

あなたの店の製品が、他社製品と比較して「最も優れた部分」は何ですか?


7.繁忙期と閑散期を同じ体制で運営しようとする

精肉店のECは、繁忙期と閑散期の差が非常に大きい業態です。

それを考えずに、

  • 常に同じ作業量

  • 常に同じ人員

で回そうとすると、必ずどこかで無理が出ます。

繁忙期は出荷人員をスキマバイト等で賄う、くらいで良いのです。

大切なのは、「誰でもできる仕組み・マニュアル」の設計なのです。

「属人化」から抜け出す事よりも、「閑散期にいかに売るか?」を考えてしまっていませんか?


8.リピーター対策を考えず新規集客ばかり追う

広告を出して新規を集めることは、確かに分かりやすい施策です。

しかし、食品ECは本来、

  • 一度買ってもらう

  • 気に入ってもらう

  • 繰り返し買ってもらう

ことで安定します。

リピーターを意識しないと、いつまでも集客コストが下がらない状態になります。

「どれくらいの人がリピートしてくれているのか?」「年間での1人あたり平均購入回数はどれくらいか?」を把握できていますか?


9.“成果が出るまでの時間”を短く見積もりすぎる

「1〜2か月で結果を出したい」

この期待が、判断ミスを生む最大の原因になることもあります。

精肉店のECは、

  • 高単価

  • 信頼が重要

  • リピート前提

という特性上、成果が出るまで一定の時間が必要です。

この前提を知らないと、本来育つはずだったネットショップも、「自社には向いていない」と早期撤退してしまいます。

適切な「成長数値計画、ロードマップ」を描いたうえで臨めていますか?


10.うまくいっている他店をそのまま真似する

成功事例を見ること自体は悪くありません。

ただし、リアルの肉流通でも当然ながら、

  • 立地

  • 規模

  • 客層

  • 仕入れ

が違えば、同じやり方でも結果は変わります。

大切なのは「なぜその店はうまくいっているのか」を分解して考えることです。

自社ならではの「強み」が活きる「勝ち筋」を見いだせていますか?


まとめ

今回ご紹介した「判断ミス10選」は、どれか一つを改善すれば解決するものではありません。

  • 判断の前提

  • 判断の順番

  • 成果までの時間感覚

この3つを整えるだけで、

ネットショップ運営は驚くほど安定します。

今すぐ何かを変えなくても構いません。

ただ、次に何かを決めるときに、「これは順番として正しいか?」と一度立ち止まって考えてみてください。

それだけで、これからのEC運営は大きく変わります。

吉田 圭良

吉田 圭良

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