競合店の増加、人口減。時代の変化に危機感を抱く
1968年、初代社長·吉井秀明氏がスーパー内の惣菜店からスタートさせた吉井食品。その後、広島、岡山へと店舗を増やし、2001年には回転寿司·居酒屋「おんまく寿司」1号店をオープン。寿司以外にも天婦羅、パスタ、ケーキなど幅広いメニューを充実させ、当時としては斬新な回転寿司店として話題を呼んだ。その後、惣菜店·回転寿司店共に順調に店舗を増やし、事業規模を拡大。チャレンジ精神あふれる経営理念は2代目·吉井猛氏へと引き継がれる。
2014年、初代社長の急逝により30代半ばという若さで社長に就任した猛氏。自社で営業や店舗マネージメントなど経験を積んだとはいえ、会社経営はまた別物。就任当時に考えたことは「とにかく、今の規模を維持しよう」だった。
しかし、1年間社長業務を経験して「維持ではダメだ」と痛感。周辺では大手の競合回転寿司店が3ヵ月に1店のペースで出店。人口減少から、今後、市場の奪い合いがますます激化するであろうことは確実だ。また、働き方改革の側面から飲食店の在り方について見直す必要にも迫られる。
こういった時代の流れに危機感を感じた吉井社長。「自動販売機のように効率的に売れる仕組みは出来ないだろうか」。突破口として頭に浮かんだのがネットだった。
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自社工場では、品質マネージメントの国際規格「ISO9001」の認証を取得。
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地域に愛される寿司店と惣菜屋を目指し、安心·安全な手作りの美味しさを提供。
おんまく寿司五日市店。日本一長いレーンの回転寿司として話題に。